胃痛

胃痛とは?症状チェックを解説

胃痛とは、文字通り胃のあたりが痛むことを指します。胃は、みぞおち付近から始まり、左側の肋骨に少しかかるようにして、おへそから数cmほど上の位置まで続きます。一般に、このあたりが痛めば胃痛と言えます。
痛みの強さや種類はさまざまですが、以下のような胃痛については、お早目に当院にご相談ください。

早めの受診が必要な胃痛

  • キリキリ、ズキズキ、キューっと痛む
  • 1日に何度か胃痛がある
  • 胃痛が3日以上続いている
  • 数日に1回程度だが、何週間も胃痛が続いている
  • 胸やけ、胃もたれ、発熱、便秘、下痢を伴う

直ちに受診が必要な胃痛

  • 突然の強い胃痛
  • 吐き気・嘔吐、冷や汗を伴う
  • 吐血、下血を伴う
  • 黒い便(タール便)が出た
  • 直近で受けた便潜血検査で陽性だった
  • 痛む部分を指で押すと増悪する
  • 体重が減少している

胃痛の主な原因

胃痛は、食事・生活習慣などの環境因子によっても発生します。それらを改善・除去しても続く場合は、病気の疑いが強まります。

食べ過ぎ・飲み過ぎ・刺激物の摂り過ぎ

暴飲暴食、辛いもの・カフェインなど刺激物の摂り過ぎによって、急激に胃痛が現れます。思い当たる食習慣があれば、受診の際にお伝えください。急性胃炎の診断を受けることもあります。

ストレス

強いストレスによって胃腸の機能が一時的に低下し、胃痛や腹痛などの症状をきたすことがあります。機能性ディスペプシア、過敏性腸症候群は、ストレスの影響によって発症し得る病気です。

ピロリ菌感染・胃・十二指腸の病気

胃・十二指腸潰瘍、急性胃炎、慢性胃炎(多くはピロリ菌感染)、胃がんなどは、いずれも胃痛の症状を伴います。

胃以外の病気

食道の病気(逆流性食道炎など)、胆のう・膵臓の病気(胆石、胆のう炎、急性膵炎など)、心筋梗塞、大動脈解離なども胃痛を伴う場合があります。

胃痛のときに考えられる疾患

胃痛の原因となる疾患には、以下のようなものがあります。

急性胃炎

暴飲暴食、刺激物の摂り過ぎ、ウイルス・細菌感染などを原因として発症します。急な胃の痛み、胃もたれ、吐き気・嘔吐などの症状を伴います。

慢性胃炎・萎縮性胃炎

慢性胃炎は、ピロリ菌感染を主な原因とし、胃で炎症が慢性化する病気です。胃もたれ、胃痛、吐き気などの症状が見られます。特に胃粘膜が炎症で薄くなったものを萎縮性胃炎といい、放置すると胃がんリスクが高まります。

胃・十二指腸潰瘍

ピロリ菌感染、痛み止めの副作用、ストレスなどを原因として、胃や十二指腸の粘膜が深くえぐれる病気です。胃痛、胃もたれ、胸やけ、吐き気などの症状を伴います。進行し出血すると、吐血や下血も見られます。

胃がん

初期には自覚症状がほとんどありません。進行すると胃痛、胃もたれ、食欲不振などの症状が現れることがあります。ピロリ菌感染、塩分の摂り過ぎ、野菜・果物の摂取不足などが原因と言われています。

機能性ディスペプシア

胃痛や胃もたれなどの胃の症状が繰り返されるものの、胃カメラ検査を行っても特に炎症などの病変が認められない状態です。ストレスや生活習慣の乱れとの関係が指摘されています。

胃アニサキス症

十分な加熱・冷凍をせずに口にした魚介類を介して、アニサキスという寄生虫が胃に入り込むことがあります。食事の数時間~十数時間後から、激しい胃痛、吐き気・嘔吐が現れます。胃カメラでアニサキスを摘出すれば、症状は速やかに改善します。

逆流性食道炎

胃の内容物が食道に繰り返し逆流し、食道粘膜が傷つき炎症を起こす病気です。胸やけ、呑酸、食後の胸痛などの症状を伴い、胃痛として感じられることがあります。加齢による下部食道括約筋の緩みや、食べ過ぎ・早食いなどが原因となります。

胃痛の場合の検査

問診・診察では、胃痛の状況や症状の経過、その他の症状、既往歴、服用中の薬、食習慣などについてお伺いします。その上で、必要に応じて以下のような検査を行います。

胃カメラ検査

口または鼻から挿入した内視鏡で、食道・胃・十二指腸の粘膜を観察し、炎症・潰瘍・がんなどを発見することができます。当院では、鎮静剤を用いた苦痛の少ない胃カメラ検査を行っています。ピロリ菌検査も同時に行うことが可能です。

超音波検査(エコー検査)

食道・胃・十二指腸に異常が認められない場合には、超音波検査を行います。主に、肝臓・膵臓・胆嚢・腎臓を観察し、胃痛の原因となる病変の有無を確認します。被ばくは一切ありませんので、妊娠中の方でも安心して受けられます。

血液検査

貧血や炎症、感染などについて調べます。貧血が認められる場合、消化管からの出血が原因になっていることもあります。

胃痛の治療方法

検査で原因疾患が見つかった場合には、その疾患に応じた治療を行います。入院・手術が必要な場合は、速やかに提携する病院へとご紹介します。

薬物療法

胃酸の分泌を抑える薬、胃粘膜を保護する薬、胃の蠕動運動をコントロールする薬などを、胃の状態に合わせて使用します。強いストレスなどが影響していると思われる場合、抗うつ薬などを処方することもあります。

食生活の改善

食べ過ぎ・飲み過ぎ、刺激物・高脂肪食の摂り過ぎ、早食い、夜食・寝酒など、胃痛の原因となり得る習慣を取り除きます。栄養価が高く消化の良いものを適量摂り、胃を休めましょう。症状が落ち着けば徐々に食事を戻していけますが、再発防止のため、改善できるところは改善しましょう。

食後・空腹時・夜間の胃痛、それぞれの原因と対処法

同じ時間帯・タイミングに胃痛が繰り返される場合、ある程度、原因を推定することが可能です。
ただ、こういった傾向のない胃痛も多いため、あまりご自身で考え過ぎず、お早目にご相談ください。

食後の胃痛

食後のみ胃痛が起こるという場合は、暴飲暴食によって胃の活動が過剰になっている可能性をまず考えます。消化が進めば胃痛も和らぎますが、痛みが強い・心配な場合は受診してください。なお、一般に胃潰瘍は食後に胃痛が出やすいと言われています。

空腹時の胃痛

空腹時のみ胃痛がする場合は、胃が空っぽなのに胃酸が分泌されている可能性が高くなります。食習慣の改善・ストレスの解消によって、症状が和らぐことが期待できます。なお、一般に十二指腸潰瘍は空腹時に胃痛が出やすいと言われています。

夜間の胃痛

夜間だけ痛むという場合は、夜食・寝酒などが原因になっているおそれがあります。就寝前の飲食は避ける、日中の食事を増やして夕食を減らすなどの対策が有効になることがあります。

胃痛とストレスとの関係

ストレスによって自律神経のバランスが乱れ、胃酸が過剰に分泌されるなどして胃痛が生じることがあります。機能性ディスペプシアや胃炎、胃・十二指腸潰瘍を発症し治療が必要なケースも見られます。「ストレスだから」と甘く見ず、お早目にご相談ください。

胃痛で受診・検査が必要なサイン

胃痛は繰り返されることが多く、胃・消化管の病気が背景に隠れているケースもあります。軽微な症状であっても、どうぞお気軽にご相談ください。

  • 突然の強い胃痛がある
  • 胃痛が3日以上続いている
  • 数日に1回程度の頻度で、何週間も胃痛が続いている
  • 吐き気・嘔吐、冷や汗を伴う胃痛
  • 吐血、下血、黒色便(タール便)を伴う胃痛
  • 体重が減少している
  • 胸やけ、胃もたれ、発熱、便秘、下痢を伴う
  • 痛む部分を指で押すと増悪する
  • 市販の胃薬を飲んでも改善しない
  • 胃痛の原因が分からず不安、胃カメラ検査を受けたい

胃痛 Q&A

胃痛がどれくらい続いたら、受診すべきでしょうか?

3日を目安としてください。ただし、激しく痛む・吐血・下血を伴う場合など、早急な受診が必要なケースもあります。また、数日に1回程度の頻度であっても、何週間も続くようでしたら、やはり受診が必要です。

受診が必要なのは、どのようなケースですか?

冷や汗を伴うような強い胃痛、吐き気・嘔吐・吐血・下血・黒色便(タール便)・体重減少を伴う胃痛、痛むところを押すと増悪する胃痛などは、直ちに受診してください。

市販の胃薬を使っても問題ありませんか?

軽度の胃痛であれば、市販の胃薬を使っていただいても問題ありません。ただし、あくまで応急的な処置と捉えてください。薬の効果が切れるとまた痛みだす、しばしば薬を手放せない、薬が効かない、胃痛以外にも症状があるといったケースでは、飲み続けるのではなく、当院にご相談ください。

胃カメラ検査では異常がなかったのですが、胃痛が続きます。

胃痛や胃もたれといった不快な症状があるものの、胃カメラ検査などで器質的な異常が認められない状態を「機能性ディスペプシア」と言います。治療により改善が期待できますので、一度当院にご相談ください。

食生活を改善すれば、胃痛も良くなりますか?

原因が食生活のみにある場合、改善が期待できます。暴飲暴食、刺激物・高脂肪食の摂り過ぎ、早食い、夜食・寝酒といった習慣があれば、見直しましょう。見直しても改善しない場合、病気が原因となっている疑いが強まります。

ピロリ菌に感染しているか知りたいのですが、検査は可能ですか?

はい、当院ではピロリ菌検査、および除菌治療に対応しております。ピロリ菌は、慢性胃炎・萎縮性胃炎・胃がん・胃潰瘍・十二指腸潰瘍など、さまざまな病気の原因となります。特にご家族に胃がんの既往歴がある方、ピロリ菌検査で陽性になったご家族がいる方は、お早目に検査を受けることをおすすめします。

ストレスで胃が痛くなることはありますか?

はい、ストレスによって自律神経のバランスが乱れ、胃酸が過剰に分泌されるなどして胃痛が生じることがあります。機能性ディスペプシアや胃炎、胃・十二指腸潰瘍を発症し治療が必要なケースも見られます。ストレスを感じるたびに胃が痛むという場合も「ストレスだから」と甘く見ず、お早目にご相談ください。

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